水の図書館(Vatnasafn):StykkishólmurにあるRoni Hornの氷河水インスタレーション

生まれ変わった、かつての図書館
アイスランド語でVatnasafnとして知られるLibrary of Waterは、Snæfellsnes半島の北海岸に位置するStykkishólmurの港を見下ろす高台に立つ、1950年代に建てられたシンプルな建物の中にあります。かつては町の公立図書館でしたが、アメリカ人アーティストのRoni Hornの手によって、常設のアートインスタレーションへと生まれ変わりました。これはロンドンを拠点とするアート団体Artangelの委託により制作され、Stykkishólmurの町やアイスランド教育・科学・文化省の協力のもと、2007年にオープンしました。外観は今でも控えめな公共の建物のようですが、正面の階段から見渡すBreiðafjörður’sの島々の景色は、少し坂を登って訪れるだけでも十分に価値があります。
Water, Selected
館内に入ると、メインルームには「Water, Selected」が展示されています。床から天井まで届く24本のガラスの柱。その一本一本には、アイスランド各地の異なる氷河から採取された氷が満たされ、それが溶けた水が湛えられています。光が柱を通り抜け、天気や心の機微を表すアイスランド語と英語が刻まれたラバー製の床に屈折しながら降り注ぎます。そのため、太陽の動きや、柱の間を歩く鑑賞者の位置によって、部屋の表情は刻一刻と変化します。館内は意図的に静かで、スタッフもほとんど常駐していません。それぞれの氷河を説明する壁の解説文はなく、ただ柱そのものと、その背後にある窓から見える港の景色だけが広がっています。
Weather Reports You と、日常の営み
このプロジェクトのもう一つの小さな試みである「Weather Reports You」は、Stykkishólmurや広くSnæfellsnes半島の住民から集めた、天気に関する一人称の語りを集めたものです。これらはHornによって収集され、インスタレーションのオープン時に本として出版されました。また、この建物はアートスペースとしての役割にとどまらず、地元コミュニティの会議やヨガクラス、その他の集まりのために一年を通じて利用されています。閉ざされた展示空間ではなく、今も町の人々のための生きた空間として機能し続けているのです。
- 行き方:Stykkishólmurの旧市街にあり、港や町の中心部から歩いてすぐの場所にあります
- 所要時間:ほとんどのビジターは、メインルームで20〜30分ほど過ごされます
- 見学について:夏季は毎日開館しています。オフシーズンは開館時間が短縮されるか、事前予約が必要となる場合があるため、事前のご確認をおすすめします
- 持ち物:特別なものは必要ありません。気軽に立ち寄れるスポットです。カメラのレンズ越しではこの美しい光の効果を十分に捉えきれないため、ぜひ時間をとって、ただ静かに座って過ごしてみてください
- おすすめの時間帯:時間帯によって柱に差し込む光の表情が変わります。晴れた日の夕方に訪れ、隣にある展望スポットまで歩いて港の景色を眺めるルートと組み合わせるのがおすすめです
おすすめの宿泊先
徒歩で散策できる旧市街に位置するStykkishólmur Innは、Library of Waterから歩いて5分ほどの場所にあります。特別な計画を立てなくても、港町での散策や用事の合間の静かな30分に、ふらりと立ち寄ることができます。最安値でのご予約は、Ourhotels.isから直接どうぞ。
Photo: Christian Bickel via Wikimedia Commons, CC BY-SA 2.0 de.